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服の断捨離ができない父から学んだこと

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この記事は父が亡くなって10年経ったのを機に、書き直したものです。

EL ワードローブ父

押入れの片付けで思い出した父の姿


当地では昨日の昼過ぎ、突然空が暗くなって雨が降り出しました。

着古したセーターにチノパン、すっぴんにマスク、首には100円ショップで買ったネックウォーマーという貧乏くさいかっこうで和室の押し入れを片付けていた私は、

「なんで、いつまでたっても片付かないのだろう?」

「私にはそんなに学習能力が足りないんだろうか」

などという一人問答をくりかえしていました。こういう独り言も、最近多くなっている気がします。

いつの間にか雨は止んでいました。そういう時特有の香りがしたので気付いたのです。

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服を捨てない父


亡くなった父は、物の整理が苦手なうえに捨てるのも嫌いな人でした。

とくに、お洒落だった父は服へのこだわりが強く、「傷むから」といってなかなか洗濯させなかったり、自分でたたまないと気が済まなかったりという傾向がありました。

「着ないから捨てる」などという考えも、全くありませんでした。

当然、クローゼットは満杯。たたむと言っても本当に自己流だったため、引き出しに入りきらないそういう服は高く積み上げられ、よく雪崩を起こしていました。

母はそんな父が嫌で、よく私に当たってきました。

毎回同じ愚痴を聞かされるのはウンザリもしましたが、亭主関白な夫に逆らえない母の気持ちもわかっていたので、「そうね、いやだよね」とだけ言って聞き流していました。


断捨離どころか、捨てる服をもらってきてしまう


父は、知人の服もよくもらっていました。

「こだわりがあるのなら自分で好きな服を買えばいいのに、なぜ?」と、いつも私は不思議でした。

衣装ケースごともらってかえったときは、さすがに母も黙ってはいませんでした。

母が怒るのも無理はありません。実家は当時まだ小さな平屋で、そんな衣装ケースを置くスペースなんてもうなかったからです。

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ラックの断捨離3

断捨離できない本当の理由


50代になった今、なぜ父が人の服までもらってきてしまうか、わかりました。

人見知りで天邪鬼な父にとって、数少ない友人は宝物だったはず。

父はその大切な友人が喜ぶならと、服も衣装ケースももらってきたのではないかと思ったのです。



今こうしてキーを打っていて思い出すのは、家の中でゴソゴソと何かを探している父の背中です。

とくに確定申告のこの時期は、引き出しやバッグにあるものを全部出しては、「ここに入れたはずなのに」とブツブツ言っていました。

いつまでも見つからないと機嫌が悪くなるのを知っている母や私は、八つ当たりされないようその場を離れるというパターンを繰り返しました。


押入れの片付けと、土の香りと


父は家の前の道路に、打ち水をするのが好きでした。

夏だけはなく、乾燥する冬にも、ホースを伸ばして撒いていました。

そんな父を見ていると、私はいつも無性にイライラしてしまい、よくこう言いました。

「そんなことをしてもいっときだけ。無駄よ。水、もったいないよ」。

だけど、父はやめてくれませんでした。

昨日、押入れを片付けていた時に嗅いだのは、その時に吸い込んだ匂いと似ていました。

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押入れ 6畳 イメージ

捨てられない父が亡くなったあとの部屋


亡くなったあと整理しようと入った父の部屋からは、隠すように保管してあった衣類や日用品が山のように出てきました。

母も私と妹も黙ったまま、一つ一つを段ボール箱へ収めていきました。



父の病気がわかってから亡くなるまではひと月ほどでした。

病院での付き添いは24時間ずっとで大変でしたが、姉妹で分担して出来たし、父や母の今後を考えるきっかけになったので、よかったと思っています。

父が亡くなったあと、実家は、中に残っていた大量の物と一緒に処分しました。

そして母はその地を離れ、父が亡くなる前に購入していた小さな中古住宅へと引っ越しました。

思い出の残り物は、母が今の家に持ち込んでいます。

私は、それらの思い出のものも含め、「早めに片付けておいてね」などと急かした時期がありました。でも、自分も年をとるにつれ、片付けを急かすようなことは言えなくなりました。

しんどいからです、身体も心も。


断捨離できない父から教えられたこと


久しぶりに片付けられない人だった父を思い出してあれこれ考えていたら、私もあの父とそっくりなのかもしれないと思いました。

服や人にしがみつくことで安心できる。

好きだからというより、服をたくさん持っていることや、誰かと繋がっていることに、価値があると思っていたのではないかと。

だから、使わないものなのに、なかなか捨てられなかったのではないかと。



片付けは、自分の過去や育ちを振り返り、見たくなかった面をえぐることもある。

けれど、片付けられないままの自分なら、振り返る余裕もなかったと思います。

淡々と片付けを続けてきたから、こんな昔も笑って思い出せるようになったのだと、自分を許すことにします。


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Posted byエル